どうも。
カットラグ、それはスクラッチする人にとって最も嫌なものであります。カットラグが大きいミキサーは弦が1本切れている状態のギター、中身が空っぽのマトリョーシカ、すぐにチェーンが外れちゃう自転車と同じくらい残念なものです。
最近のDJミキサーはカットラグを調整する機能が付いているものが主流で、今回の工作で作るものは古いミキサー(テクニクスだけかも)で使えるアイテムです。
用意するものはこれです。
ちゃんと食べたり飲んだりしてください |
フジパンのネオバターロールと新グロモントです。0.1mmレベルの微妙な厚さを出さなきゃならないので、一応これを使うと良いと思います。
他の商品のものでも大丈夫かもしれません |
パンの袋を止めておく独特な形のプラスチック(以下パンプラ)と蓋を開けたら出てくる独特な形の金具(以下蓋金)を使います。
工具 |
ペンチ、ニッパー、セロテープ。
まずはニッパーでパンプラをちょうどいい細さに切ります。足っぽい部分を切り取って、それをまた半分に切るとだいたいちょうどいいです。
右足切断 |
左足切断 |
胴体?半分 |
続いて蓋金を約5mmくらい切ります。折り曲げてるとすぐに切れます。それをまた半分に折ってちいさく折りたたみます。
適当に |
折りたたむとすごい小さいです |
先に切り出しておいたパンプラの先端1cmくらいを折り曲げ、そこに蓋金を乗せるような格好にします。それをセロテープで止めます。
茶杓のような感じで良い |
固定されたら、ペンチでギュッと潰します。ここが大事です。この潰し具合がカットラグに直接関係してくるのです。厚さを調整します。
この作業が重要 |
最後に折り曲げた方の先端をニッパーで切ります。5mm強くらい残すとちょうどいいと思います。
5mm強残す |
蓋金のおかげで精密な物な雰囲気があります |
結局「蓋金が付いたパンプラの厚みでカットラグを埋めよう」ということなのです。
装着の仕方は簡単です。こうしてこうして押さえてぺって感じです。
こうして |
こうして |
押さえてぺ |
今回使った道具、材料全てがミキサーの上に乗っちゃうというコンパクトな工作です。
コンパクト |
1個作って効果を実感したら、新グロモントを飲んでエナジーをチャージし、ネオロールを食べお腹を満たしてからどんどん量産しましょう。ネオロール1個で6個作れます。
いっぱい作って友達にあげよう |
本当にこれでカットラグが埋まるのか?結局カットラグが調整出来るタイプのミキサーを買う方が良いんじゃないか?そんな思いは使ってみれば吹き飛びます。
見た目も合格 |
優れている点
・テクニクス特有のフェーダーのカチカチ音が無くなります。
・カットラグの調整はペンチで強く握ったり、して変えられます。
・パンプラの絶妙な弾力で、何とも言えない感触を得られます。
・壊れたらまた作ればいいです。
・荒くれ者じゃない限り2枚使いでも問題ないと思います。
シンプル is ベスト |
なぜ今まで思い付かなかったのか、残念でなりません。「テクニクスのミキサーは壊れないのは最高だけど切れ味がなんか固いんだよな」なんて思っていた過去の自分に言ってやりたいです。新しい物に飛びつかずにその物ととことん向き合え、と。
個人的な感想ですが、切れ味が非常に柔らかく、そして体の動きと一致してくる。これこそ究極って感じです。アナログレコードは否応無しに体の動きと音が一致しているのに対し、フェーダーの「遊び」がそれをじゃましていたように感じていたのですが、一気に解決です。
当然取り外して持ち歩くことも出来るし、イベント等に行く時も蓋金付きパンプラ数個とセロテープだけ持って行けば安心です。
己の体だけで新しく音を作るぞという意気込みセット |
手作りのアイテムを装備することによって、自分のミキサーに愛着を感じ、自分の相棒だという意識が生まれれば、練習の効率も上がって上達しやすくなると思います。
テクニクス、フォーエバー。